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日「というか、それ何年やってんだ!?」
?「どうやら、3、4年前から山○ルートを探して、沖○ルートと土○ルートを無限ループしているようですよ?」
月「バカだね~」
日「バカだな」
松助の恥ずかしい事情をカミングアウトした敬語の人物は、ソファに優雅に腰掛け、足を組んでいる。
これまた優雅に紅茶を飲みながら、何かを読んでいるようだ。
彼の左手には、大判の本が…
表紙には、少年漫画の主人公らしき人物が顔を赤らめ、好敵手(ライバル)らしき人物が主人公の手首を掴んで迫っている。
同人誌ですねー。分かりますー。
そんな彼は、2年4組の生徒会親衛隊総隊長、通称「チャラ男総隊長」の新見景時だった。
そう、藤堂幸村こと極寺庵李の兄、極寺錦だ。
藍色の髪は金のカツラに隠され、灰色の目はカラコンで緑になっている。
そして、チャラい!
今は優雅にはしているが、見た目がもうチャラい!
今の錦を見たら、誰もが自分の目に誤作動が起きたのではと勘違いするくらいのレベルだ。
日「なあ、錦…」
錦「ハル?なんですか?」
日「いっつも思うんだけどさ。
その格好で敬語は止めろ。気持ち悪い」
月「違和感ありまくりだよねー」
錦「我慢しなさい」
美日と美月の苦情に一瞬眉をひそめた錦だが、苦情は一切受け付けないことにしたようだ。
松「ワタシ…○崎を攻略し隊に入ろうカナ?」
台詞の前の名前表記すら松助にされたソロモンは、錦たちの会話を全く聞いてなかったようだ。
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