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錦「庵李…なんとか腐ラグ回避していれば良いのですが…」
松「え?アンリの総受け見たくないのデスカ?」
本当に心配そうな錦を見て、松助は不思議そうに聞いた。
錦「私も腐男子です。
他の誰かであれば喜び歓喜するところですが…腐男子である前に、庵李の兄なのです。
庵李は自分が総受けになって喜ぶような子ではありません。逆に嫌がるでしょう。
弟が望まぬ事になって、どうして兄が喜びますか?そんな事は決してありません」
錦は言い切った。
月「なんて言うかあ、にっしーは兄の鏡だねー」
美月はふわりとした笑みを浮かべ言う。
松「Oh!感動しまシタ!ワタシも兄弟欲しくなりまシタ!」
松助は余程感動したのか、目を潤ませ錦を見ている。
今にも抱きつきそうだ。
日「ママンに頼めや」
そんな松助に美日は適当な助言(?)をする。
松「そうデスね!早速、母上に電話しマス!」
日「え!?ちょ、冗談だって!」
美日の言葉を本気にした松助は、左側にある自分の部屋へと入って行った。
自室で母に電話するつもりなのだろう。
多分、もう止められない。
因みに、この部屋は錦と松助の部屋だ。
右側が錦の部屋である。
日「はぁあ…俺、もう帰るわ…」
疲れたようにそう言って、美日はソファから体を起こし立ち上がった。
それに続き美月も立ち上がり、美日とは対照的に元気よく言った。
月「僕もかーえろっ」
錦「そうですか…それでは、また明日」
日「おう、またな」
月「バイバ~イ!」
御上兄弟は錦たちの部屋を後にした。
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