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父「ああ、その事なんだが…お前の事は深波に頼んでおいた」
俺の心配を余所に、父が言った。
深波っていうのは、父の年の離れた妹で俺の叔母だ。
狭「へ?叔母さんに?
ってことは、俺日本に残っていいってこと?」
どうやら、日本を離れなくてもいいようだ。
よかったぁ。
母「そうよ。
というか狭也、叔母さんじゃなくて“深波ちゃん”って呼びなさい。
また怒られるわよ?」
母の言葉で「叔母さん」と呼んで大変な目に合ってきた数々の記憶が甦り、身震いしてしまう。
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