368人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
3日なんてあっという間に過ぎて、父と母はジンバブエ共和国へと発った。
予定では3年間らしい。
そして、俺は叔母さ…深波ちゃんのお世話になる訳だが、俺次に父さんたちが帰って来るまでに生きてられるかな?
だって、ちょっと会ったり、一緒に旅行したりするだけで死にかけたわけだぜ?
それが、3年!3年だ!
あ、でも叔母さんと言わないように気を付ければ問題ないか…
うん、そうだ。きっとそうだ!
深「狭也、ちょっと王道男子校に行って総受けになってきて」
狭「は?」
約4ヶ月ぶりに会った深波ちゃんの第一声は、「久しぶり」でもなく「狭也、会いたかった!」でもなく予想だにしないものだった。
狭「い、意味分からんし!」
深「え?だーかーらーちょっと王道男子校に行って総受けになってきてって言ったの。
ちゃんと聞いときなさい」
狭「え?いや、なんすかそれ。ちょっとスーパー行ってピーマン買ってきて的なノリで言われても困るんだけど」
深「なんでピーマン?」
狭「いや、この際ピーマンでもチンゲンサイでもいいんだけど、そうじゃなくて!
王道男子校ってアレか!?お…深波ちゃんがよく話してた、男と男がイチャラブしてんのが当たり前の恐ろしい魔窟のことか!?
で、総受けってのは、きゃあイケメンよぉ!的ないい男たちにケツの穴狙われまくる哀れな子羊のことか!?」
深「ああ、うん。偏見ありまくりな認識だけど、まあ、そんな感じかな」
冗談じゃない!
狭「嫌だ!!」
深波ちゃんは、少したれ目の大きめの目を潤ませ、悲しそうに見つめてきた。
お、俺は悪くないっ!
最初のコメントを投稿しよう!