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幸「おかしいなー。いないみたいだー。残念、梅吉君に幸村特製パフェ作ってあげよーと思ったんだけどなー。いないなら仕方ないかー」
ガタン…
ん?中で音がしたね。
やっぱいるんじゃん。
ガチャ…
暫くすると遠慮がちにドアが開いた。
梅「ゆ、幸村か?どうした?」
ドアを少し開けて、こちらを伺う少々目つきの悪い銀髪ロングを後ろで一つに括ったイケメン。
この子は俺のルームメイトで、1年5組の緒方梅吉君。
因みに、一匹狼君でもある。
つっきーと被ってるけど、クラスが違う。
あ、つっきーは俺と同じ4組だよ。
幸「梅吉君。どうした?は、こっちの台詞だよ。何があったか説明してくれるよね?ね?」
あれ?なんで梅吉君そんなに震えてるのかな?
―――――――――
幸「ふむふむ、成る程。僕が帰ってくるのが遅くておなかすいたから、なんとか自分で作ろうと思うが、焦がして失敗し、それをなんとかしようと思ったら、失敗作を床にバラ撒き、それを片付けようとしたら、こんな泥棒が入ったかのような惨状になった訳だね?」
梅「は、はい。ぐす…ごめんなさい。ひっく…うう゛…」
正座して、目つきの悪い黒目に涙を溜めている梅吉君。
可愛い!可愛いよ!!
どうしよう、もっといじめたくn((げふんげふん
梅吉君の見た目は不良だし、目つきが悪いので、怖がってみんな近づかないけど、本当は極度のドジっ子で、人と話すと直ぐ赤面しちゃう、とっても繊細な心の持ち主なんだ。
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