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あの悪魔のような女から、今日の朝「自分の甥が俺のクラスに編入するからよろしく」という内容の電話がかかってきた。
山中狭也という編入生が来ることは知っていたが、まさかアイツの甥だなんて…
俺、終わった…
そりゃあ、「うわ、アイツと同じ名字だ」とは思ったぜ?
でも、山中なんて名字そう珍しいことはないだろ?
「はぁ…」
職員室の自分のデスクに突っ伏す。
思わず溜め息が出たが仕方ねえだろ。
?「八雲、どうした?浮かない顔して」
俺の溜め息に反応して、歌舞伎町に帰れと言いたくなる格好をした教師が近付いてきた。
白のスーツに黒っぽいシャツ、赤いネクタイ、染めた金色の髪。
つか、お前絶対職業間違えてるぞ!
このホスティーがっ!
ホスト「おいおい、睨むなよ」
睨んでやれば、余計近付いてきやがった。
ホスト「お兄ちゃんにそんな態度とるんじゃねえよ」
雲「ちっ」
そう、恥ずかしい事にこのホスティー、出雲八重(イズモヤエ)は俺の兄だ。
深波の奴は、「キャーホスト教師(兄)×ダルデレ教師(弟)ktkrrrr近親相姦hshs」とか、気持ちわりぃこと言いやがってた。
マジぶちのめしてやろうかと思った。
俺は女を殴る趣味なんてねえからしなかったけどな。
女であったことを神に感謝するんだな。
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