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重「いや、ちげえよ。俺は2年4組の担任」
ショッキングピンクの問いに漸く兄貴が答えた。
どうやら少し放心していたらしい。
重「お前の担任は、俺じゃなくてこいつ」
兄貴はそう言いながら、もたれかかった状態そのままで腕を俺の首に回してきた。
要は、後ろから抱きつかれた。
キモイ!キモイ!止めろ!マジで止めろ!
雲「うざい、キモイ、離れろ」
重「無表情で言うな。傷付く」
後ろから抱きつきながら、俺の顔を覗き込んでくる。
雲「兄貴にも傷付く心があったのか。へえ」
重「いや、あるぞ。なんだその初耳ですみたいな反応は!?てか、八雲、最近俺に冷たくないか?反抗期か?何か悩み事でもあるのか?このお兄様に言ってみろ」
雲「悩みか?そうだな。俺には兄がいるんだが、うざいし、歌舞伎町に帰れって言いたくなる恥ずかしい格好で困っているんだ。なんとかしてくれ」
重「はは…無理だな」
雲「死ね」
重「そんなことは冗談でも言うな」
雲「じゃあ、滅びろ」
重「まあ、それならいいか」
狭「っていいのかよ!」
雲・重「「え?」」
狭「あ…」
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