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ノックをすると、楽一郎の秘書である大和那桜(ヤマトナオ)によって、直ぐに扉は開けられた。
中に入ると、見慣れた4人の姿があった。
祖父の姿はない。
庵「あれ?みんなもおじい様に呼ばれたの?」
庵李は、勢揃いしている従兄弟たちを見回して言った。
日「庵李、錦、おせぇぞ!俺、待ちくたびれたんだけどぉ」
元気の良さそうな、蜂蜜色の髪に空色の目の少年が言った。
完璧美少女顔だが、中身は男気溢れる元気っ子だ。
彼は、御上美日。
楽一郎の長女の長男だ。
年は庵李と同い年になる。
輪「ハルちゃんは、時間間違えて2時間前に来ただけじゃん。
あっちゃんとにっしーは遅れてないよ」
黒髪ポニーテールでアンバーの目をした美少女が反論する。
紅一点の彼女の名は、極寺輪廻。
楽一郎の次男の一人娘である。
錦と同い年だ。
因みに、ハルちゃんは美日。
あっちゃんは庵李。
にっしーは錦のことだ。
月「そういうリンちゃんは、3時間前に来たんだよねぇ」
この、ぽわんほわん、のほほーんとした眼鏡(ノンフレーム)の少年の一言で、輪廻も時間を間違えて来たことが露見した。
嫌味に聞こえたかもしれないが、本人にはその気はない。多分…。
このニコニコ笑っている、蜂蜜色のほわほわの髪に空色の目の眼鏡をかけた少年は、御上美月といい、美日の双子の弟だ。
ソ「ワタシは、24時間前に来まシタ。ワタシが一番デス。
アンリ、褒めて下サイ!」
少し外国訛りの日本語を話す少年は、ソロモン・ヨハネ・モーフォヴァッカである。
楽一郎の次女の一人息子だ。
錦と同い年だ。
浅黒い肌に白髪、明るい緑の目をしている。
アラビア圏のどっかの小国、モーフォヴァッカ王国の王子だったりもする。
庵「ぶふっ、ソーちゃんそれ1日間違えただけじゃんww」
錦「馬鹿ですね」
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