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幸「あ、そうだ。夏目君…ちょっといいかな?」
爽「何かな?」
夏目君はなんの警戒心も持たず、爽やかな笑みを浮かべながら首を傾げている。
ふ腐腐、その余裕もここまでだよ。
僕はこの1年ですっかり馴染んだ儚げな笑み、幸村スマイルを浮かべ、席に着いている夏目君に近づくと、他のみんなに聞かれないように顔を夏目君の耳元に寄せる。
夏目君は一瞬ビクッと動揺したけどそれ以上は動かなかった。
幸「昨日の事で話があるんだ…」
爽「ん……き、昨日?なんの事かさっぱr((
幸「僕たちの後をつけてたでしょ…」
おー、凄い。
爽やかスマイルのまま固まったよwwwww
ここで重要なのは、喋る時に微かに唇が耳に当たるようにすること。
実際、夏目君はちょっと声漏れてたし。
誤魔化してたけどwwwww
ああ、なんか楽しいな←
幸「ま、ここで話す訳にはいかないし、放課後、図書館塔に来てくれないかな?」
爽「俺、ちょっと用事が…」
幸「ないよね?」
爽「………」
幸「クス、じゃ、待ってるから」
強引に話を終わらせる。
これで夏目君がどう出るかだね。
ま、来ても来なくても、それなりの対応の仕方があるのだよ。腐腐腐…
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