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新太郎「アイツ、陸上部だったんだけど…」
千鶴「私、出れるんだって!」
新太郎「何に!」
千鶴「インターハイ!嬉しい!もっと練習…」
新太郎「うるさいな!静かにしろ!期末近付いてきたから勉強しないと成績が落ちる!」
千鶴「でもね!」
新太郎「黙れ!勉強で忙しいって言っただろ!なんせ部活で勉強出来ねぇのに!」
千鶴「あの…」
新太郎「うるさい!勉強の出来る千鶴は俺らの気持ちなんてわからない!」
千鶴「ごめんなさい…」
新太郎「千鶴はこのすぐあとに事故に遭ってインターハイに出れなくなったんだ」
守梨「で?」
新太郎「アイツは自殺した…」
ピリリリリ! ピリリリリ
新太郎「っと誰だよ…千鶴?」
ガチャ
新太郎「もしもし?」
千鶴「新太郎…?私、もう走れないって…それどころか歩けないって言われちゃった…私なんかもう生きてる意味ないよね」
新太郎「おい?何いってんだ?」
千鶴「陸上ができきないなら私なんか死ぬよ…新太郎と喧嘩したまんまだけど…今までありがとう。
あと最後に言わせて…
新太郎なんかもうだいっきらい!」
…ガタン
千鶴「サヨナラ…新太郎」
新太郎「ち…千鶴?」
しばらくの沈黙のあとに何か衝撃を受けたような音が聞こえ、小さく囁くように声が聞こえた…
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