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そして、その日1日、カナリアとばらは一緒に過ごしました。
カナリアは生まれて初めて、自分が生きて、誰かと一緒にいて、そして歌えることをうれしく思いました。
ばらも、初めて、自分のそばに誰かがいてくれる暖かさを知りました。
カナリアも、ばらも、本当に幸せでした。
日が暮れると、カナリアとばらは、一緒に眠りました。
そして、明け方近くに、カナリアはばらが一粒の涙を流したのに気がつきました。
「どうしたの?」
カナリアは聞きました。
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