2 ばらの花

18/20
23人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
カナリアは、思わず、両方の翼でばらを抱きしめ、散らすまいとしました。 けれど、その強く抱きしめた翼の間からばらの花は花びらとなってはらはらと落ちていきます。 「行かないで!」 カナリアは、思わず叫んでしまいました。 その時、散り散りに飛んでいく、ばらの花びらから、切れ切れのか細い声が聞こえたのです。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!