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どうしても私は彼を探してしまう。今まで彼と行った場所に。いないって、わかっているんだ。 でも、私のことまだすきでいてくれないかな、とか。たまたまでもいいからいないかな、とか。考えるだけで、泣きそうになるけれど、それでも、私は優に会いたかった。いつも場を盛り上げてくれる優。手、つなご?って言ってくれた優。つい思い出を振り返ってしまう私が、嫌いだ。
もう忘れたい。なのに、どうしても、願ってしまうんだ。彼がまた、優がまた、私に振り向いてくれないかな・・・、って。
今、あれから何ヶ月も経って、中学生になった。彼とは、クラスが同じだった。 うれしくてうれしくてたまらなかった。 でも、話しかけることができないまま、先生の衝撃的な言葉を聞いてしまったんだ。
『今度、転校生がきて、事情でクラス編成をします、クラスが増えます』
結局、優とはクラスが離れ、優は、佳奈と同じクラスだった。
佳奈は、優に話しかけられたみたいだ。まだ、優は佳奈が好きなのかな。 もう自然消滅してると思ってたけど。
佳奈も、好きな人ができていた。 優は、新しい友達と、仲良くなった女子と遊んでいた。 それを友達に聞くたびに、
聞くたびにね、・・・泣いちゃうんだ。
もう、戻れないのに・・・。
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