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小ネタ(相良と唯の会話)
青空の下、不良のたまり場(屋上)にて。
*昼休み。会話形式です
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「「あ」」
「えっと、高木総長は…?」
「さっき急用で席外した」
「そうですか…。あれ、相良さん以外のメンバーは?」
「総長が不在で集まる理由なんてねぇからな。全員散った」
「なるほど…」
「………」
「………」
「八木。なんでお前ここにいんだ?」
「高木さんに呼ばれたからです」
「あぁ。5分もすれば戻ってくる」
「わかりました」
(人を呼んどいて不在はねぇだろ。って、なんで相良さんも隣に座るんだよ)
「………」
「八木。お前は何でこのチームはいったんだ?スカウトに乗り気ってワケじゃねぇだろ?」
「え?まぁ…思う存分、殴り合いできるって言われたからですかね」
「ぶっ!お前、マゾか?」
「違いますっ。ただ殴られたら、思いっきりやりかえせるから」
理由がない暴力。
吐いても意味がない暴言。
それが少しでも正当化できる理由が欲しかった。
「ストレス発散…みたいなものです」
「……」
「なんですか、その顔?馬鹿って言いたいならどうぞ」
「なんだ気づいてたのか」
「そりゃ、こんなの自分でも普通じゃないってくらい分かってます」
「そうか…。俺らが思ってるよりお前は苦労してきた奴なのかもな」
「いや、苦労ってほどのことは…」
なんだろう、この空気は…。
「よかったな。高木さんに拾われて」
「良かったって…ほとんどセクハラされてるようなもんですけど」
「はは」
(あ、珍しく笑った)
「高木さんのスキンシップは、愛情を間違えてるからな」
「あんなの迷惑行為でしょ」
「そう言うな。根は優しい人なんだぜ?」
「本気ですか?」
あぁ、ヒーローになりたくても、なれなかった…あの人は。
「?俺と普通に話してますけど相良さん…俺の事嫌いなんじゃ?」
「俺は一度もんなこと言った覚えないぞ?」
「え?」
―――――――――
相良篤 高校3年
高木総長の右腕君な犬
実は後輩思い
唯が嫌いなんじゃなくて高木の御眼鏡に適ったのが、ちょっと気にくわなかった。
最近、少し周りと打ち解けるようになった唯に安心してる。
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