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本棚に追加報復:高木&相良
1.5章手前の小ネタ
(↑唯がドタキャンした集会解散後)
高木総長と相良
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「ふ~ふふ~ん~♪」
楽し気な鼻歌。
それは昔放送されていた、ある特撮ヒーローのOPテーマだった。
「高木さん、どうしたんです?ご機嫌ですね」
「んー?まぁストレス発散できたしね」
足元で気絶している人間の頭を小突く。
本日の獲物は、小物が4人。
たいした運動にはならなかったが、まぁまぁ満足できた。
「弱いくせに楯つくから、こんなことになるのよ?」
意識のない肉の塊は、ぐにっと不快な踏み心地のくせに何故か心くすぐってくれる。
ほんと、不思議。
「たっく、八木君もこんな奴らに負けないで欲しいわぁ」
(いきがってバットなんて振り回してたくせに、俺に傷一つつけられないなんて情けねぇなぁ?)
けど、これは落とし前だ。
「なぁ、お前に聞きたいことがあんだけどよ」
わざと残した、ひとりだけ意識のあるヤツ。
ナメクジのように地を這って逃げようとしていたのを執拗に追い詰めた。
「ひっ、…!」
「八木を最初に襲ったヤツ、お前だよな?」
金髪の俺と同じ制服を着ていた高校生を一人を襲ったはずだ。
身に覚えあるよな?笑いながら尋ねると、情けないにも大量の涙を目に浮かべて俺を見上げた。
「や、八木なんて、しらねぇっ…、俺らは高木ってヤツかと思っただけで…!逃げた後は追いかけなかった、本当だ…!」
は?馬鹿か??
よりもよって、誰と誰を間違えてんだ。
「だ、だって、強かったし、噂通り見た目とのギャップがあったからっ…、嘘じゃない!」
よほど痛い目に遭いたくないのだろう必死の形相で男は話す。
八木が逃走したなんて俄には信じられないが嘘をついてるとも思わない。
「アンタらねぇ」
それでうちの子になんてことしてくれたのよ。
なーんて呆れつつも、こいつらの情報不足を嘆いてやるが、
「てめぇ、いまなんつった……?」
あきらかに怒りを含んだ声。その後ろから感じる殺気に、ぞわっと鳥肌が立つ。
「おい、相良。それ以上…前にでんな」
「……は?」
「これは、俺の喧嘩だ」
だから獲物を他のヤツにとられないよう、集会の後は解散させたんだろが。
それに、そのブチ切れた状態で許してみろ?
「―――お前、殺すだろ」
こんなクズがどれだけ痛めつけられても構わないが
"身内"から犯罪者を出すつもりはない。
こいつらに聞くことは聞いたし、もう用はないな。
「んじゃ俺らも帰るけどよぉ。その馬鹿さ加減に免じて、てめぇの骨一本で勘弁してやる」
「ふへっ…?」
「アンタの骨一本で三人の友達が助かるなら、安いもんだろ?」
鼻水を垂らしながらのブッサイクな面。
得た情報では、ここを通りがかった八木に正面からこいつら男三人が話しかけ、油断した隙に背後からこの男がバットを振りかざしての奇襲。
よほど喧嘩慣れしてなきゃ咄嗟に受け身も取れず、もっと酷い怪我をしたはずだ。
お前らも寄ってたかって、卑怯な真似したんだ。
報復されても文句いえねぇよな―――?

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