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カップルになったばかりの先輩達を連れて、彼等のファンクラブの方々が何時の間にか居なくなってる事に不思議に思いながら廊下に出ると、僕のファンクラブの子達が待っていてくれた。
「お疲れさまでした!」
そう声を掛けてくれる。
「ありがとう。先輩達を送ってから教室に戻りたいんだけど良いかな?」
「勿論です!先輩達のファンの方々はお祝いの準備が有るそうなので、仲間外れにならない様に私達がお送りすると申し出て、そちらに行って頂きました」
僕の言葉に頷く彼女達が、先輩達のファンクラブの動向を教えてくれた。
あ、皆でお祝いしてくれるんだ?
「「え?お祝い?」」
「おめでとうございます!ファンクラブの方々も喜んでましたよ!良かったですね?」
驚いた先輩達に僕のファンクラブの子が言うと、2人は目を潤ませた。
「ありがとう。皆にもお礼を言わないとな」
「そうね、私達の事を認めてくれて、嬉しい」
いや、彼等は皆、とっくの昔に認めてて早くくっつかないかとヤキモキしてましたが?
やっと、とホッとしたんだろうねー。
それをわかってるから此処に居る子達も送迎をかって出たんだろう。
良い子達だなぁ。
「皆、ありがとうね。それじゃ行こうか?」
思わず笑みが溢れて言えば、はいっ!と元気よく返事を返してくれた。
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