* 頼(らい)

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柚流と花芽がそう言うが、ここでも、あわよくば、という輩がいない訳ではない。 狙われる花芽や柚流が強くて手を出せないだけで(笑)。 しかも2人共、女子から大人気だから、何かしようものなら、女子全員を敵にまわす事になる。 カノジョが欲しい男どもにとっては、避けるべき事態だ。 「柚流、これよろしく」 パラパラ、書類をチェックして、柚流に渡す。 「はーい」 受け取った柚流も、パラパラとチェックして。 「OK!」 と、書類を返してきた。 そこで先生が入ってきて、ホームルームが始まる。 俺は先生の話を聞きながら、さっきの書類に会長印を押していく。 授業はきちんと受けるのが今の生徒会のモットーだから、合間の時間で仕事をするのだ。 前の席にいる柚流も書類を作成している。 それでいて、ちゃんと先生の話も聞けているんだから、俺達は凄い! ……誰も褒めてくれないから、自分で言った!
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