* 頼(らい)

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そうして始まった1日も、あっという間に過ぎ、放課後の仕事を片付けて、帰宅。 宿題を済ませてしまい、風呂に入る。 暑さの為、半裸でキッチンに水を飲みに行けば、姉さんが帰って来ていて、食事をしていた。 「お帰り」 「ただいま。って、なんて格好?服、着なさい!」 俺の声に振り返った姉さんは、すかさず顔を反らして言う。 「ん?見れない身体はしてないけど?」 鍛えてるし。 グフッ。……ゲホッ。 噎せた? 「そういう問題じゃ、ありません!」 え? きょとんとしてる俺に、ため息。 「年頃の男の子が女性の前でする格好じゃあ無いでしょう?気を付けなさい」 「え?そうなの?」 「そうなの、って……」 「よく美術部でモデル頼まれるけど、女子もガン見してるけど?」 「え?モデル?」 「流石にヌードは断ったけどね。上だけでも脱いでって言われるから」 「なっ!?ヌード!?」
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