第一章

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「だって 全然わかんなかった・・・ 前髪そんな長かったっけ?」 「うん、いつもは分けてたからね」 「そっか・・・ てか、ホントわかんなかったし ナンパかと思ってびっくりしたよ」 「あはは、あすか全然気づいてないから なんかおもしろくなっちゃって」 「もー、久しぶりに会うのに そーゆうのやめてよー」 イタズラ好きの笑顔を見せる晃太に 胸はドキドキしながらも つい憎まれ口をきいてしまう 晃太はいつも会うたびに あたしをびっくりさせる 待ち合わせをしている時 毎回普通の登場の仕方はしてこないから 毎回ドッキリさせられているけど 今回みたいなパターンも初めてだった 「その格好、初めて見る・・・ 仕事の服?」 あたしは見慣れない晃太の作業着を まじまじと見つめて聞くと あたしの飲み物を いつの間にか飲んでいた晃太が キョトンとしてこちらを見た
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