第一章

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晃太は周りをキョロキョロとしたあと つないでた手を引っ張って 近くの路地裏に入った あたしを壁際に立たせると フワッとやさしく抱きしめてくれる あたしも晃太の背中に腕をまわして キュッと抱きつく しばらく抱き合っていると 晃太の方から少し体を離してきたので 顔を上げると 今度はそっと口づけをされた あたしは目を閉じ 2ヶ月ぶりの彼のキスに トクントクンと 胸の鼓動が速くなっていくのを感じていた しかし、 キスは続くことなく唇から離され あたしはちょっとの物足りなさに 目を開き彼を見つめる 「・・・ふっ、そんな顔するなよ 俺もガマンしてんだからさ」 「・・・・・・なんで?」 久しぶりに会うのに なんでガマンしてるの?
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