第一章

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あたしの目をやさしく見つめて おでこ、鼻の頭にちゅっと短いキスをし そして唇にまた晃太の唇が重なる 少し離しては角度を変えて また重ねるだけのキスを何度か繰り返し 名残惜しそうに離れる ゆっくり目を開けると 晃太が優しいまなざしで見つめていた 「今日はこれでカンベンな 明日はあすかの面接だし」 そう言ってあたしの頭をポンポンと撫でる あたしを気づかってくれる 晃太の優しさに 胸のポカポカを感じ笑顔を見せる 「うん。明日頑張るね」 「ん。じゃあ、また明日な」 晃太の後ろ姿を見送って ホテルの部屋へ戻る
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