第二章

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「社長はとても良い方だから 安心してください」 「・・・はい」 あたしもつられて笑顔になった 女の人は立ち上がると ドアの方へ歩いていった 「もう少ししたら 社長がお見えになると思いますので もうしばらくお待ちくださいね」 そう言って静かに扉が閉まり あたしは出されたコーヒーに手を伸ばす 少ししてまたドアがノックされた 「はい」 返事をすると「失礼します」と聞こえたあと扉が開かれた あたしは立って社長が入ってくるのを待つ 社長が中に入り 扉を閉めてこちらを向いた あ、れ・・・? さっきの人? あたしが目をパチパチさせながら 男性を見ていると クスクスと笑いながら あたしの前の席まで来る 「どうぞ、座ってください。神代さん」 笑顔で促され あたしはまた腰かけてその人を見た あたしが座ってから社長も腰かける
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