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「社長はとても良い方だから
安心してください」
「・・・はい」
あたしもつられて笑顔になった
女の人は立ち上がると
ドアの方へ歩いていった
「もう少ししたら
社長がお見えになると思いますので
もうしばらくお待ちくださいね」
そう言って静かに扉が閉まり
あたしは出されたコーヒーに手を伸ばす
少ししてまたドアがノックされた
「はい」
返事をすると「失礼します」と聞こえたあと扉が開かれた
あたしは立って社長が入ってくるのを待つ
社長が中に入り
扉を閉めてこちらを向いた
あ、れ・・・? さっきの人?
あたしが目をパチパチさせながら
男性を見ていると
クスクスと笑いながら
あたしの前の席まで来る
「どうぞ、座ってください。神代さん」
笑顔で促され
あたしはまた腰かけてその人を見た
あたしが座ってから社長も腰かける
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