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結婚の時の手紙のやりとりを書いておくわ。
たぶん、押しに負けたか、魔がさしたのよ、私。
秋頃になってね、あのお坊ちゃまから手紙が来たのよ。
内容はこうよ、
「君は僕に素直じゃなくて、形にばっかりこだわるし、なんだかタカビーなのが辛いけど、僕も我慢してるんだよ。どうしてそうなのかな？
PS 鹿の鳴く音に目を覚ますといわれる山里でもない都に住んでいるのに、不思議と眠れないよ。君が会ってくれない辛さからだよね。
ー藤原兼家よりー」
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