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幼なじみ
「圭介君が好き。」
クラスメートの沙樹が私に相談してきた。
私が圭介の幼なじみだから相談してきたのだろう。
だけどそれは私にとってとても苦しい言葉だった。
何故なら私は物心つく頃から圭介が好きだったのだと思う。
思うってのはいつの間にか好きってのを気付いたからだ。
「おう、由奈。」
「圭介。」
クラスメートの沙樹の頼み、圭介に好きな人がいるかを聞く。
「あんた今好きな人いる?」
私はそっけない感じで聞いたがあいつの答えで一気に変わる。
「お前。」
「なっ。」
私は赤くなったし声も出なくなった。
なんとか声を出した一言は、
「あんたはなんでいつも…」
「冗談なんか言わない。俺は本気だ。」
私は本当に声がでない。
でもあいつが本気だって事は分かった。
だから私も答えなくてはならない。
でもまだその勇気はない。
でもいつか言う。
圭介は誰にも渡さない。
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