【第壱話 ある初夏の噂。少年は双子になったんだって…】

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「そう・・・だったね。リリアのせいでみんなの人生を・・・」 そのことを思い出したリリアは暗くなってしまった。 <リリア。リリアのせいではないわ。それに私たちはあなたといられてとても幸せよ?> 『そうじゃよ。我らは神様にいわれたからいるのではないぞ?我らの意思でいるのじゃ』 『だからリリアにそう思われると・・・何よりも辛いわ。顔を上げて・・・?』 みんなに言われリリアは前世からのネガティブ思考を切り払った。 「うん、ごめんなさい。それと・・・ありがとう」 (私にできることは何もない・・・。でも精一杯の笑顔でおれいをいえる事はできるんだから!) そう思いリリアはまるで天使のような笑顔を向けた。 『『・・・』』 <・・・> 「え・・・?みんなどうしt『『かっわいいわぁ(のぉ)!!!』』 <リリアは本当に可愛らしいわ!!!> 急に抱きつかれ頭をなでられたリリアは呆然としてしまった。 (え、え!?何が起きたの!?さっきまでのシリアスな雰囲気はいずこへ!!!!) と、心の中で叫びながらも本心は悪く思っていないリリアであった・・・。
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