【第壱話 ある初夏の噂。少年は双子になったんだって…】

7/9
前へ
/11ページ
次へ
リリアたちが向かったのは村の南部にある小さな旅館だった。 昼間とはいえ急にいくのはダメという精霊達のもっともな考えで渋々事情調査からはじめるのだ。 (別に何があっても平気なのに・・・) リリアは精霊・神獣に守られるだけの存在ではない。 黒魔法・白魔法ももといた王国(サンクエディア)では100年に一人の存在である特SSランク所属だ。 魔法の先進国で有名なサンクエディアであっても特SSランクは5人しかいない。 リリアはその得SSランクに最年少でなったのだ。 なので昼間より夜のほうが邪悪な者は強くなるといってもリリアにはどうとでもできるのだ。 (いくらリリアが特SSランクの魔法使いであっても性格に難があるからね・・・) (そうじゃの・・・。よく言うと勇気がある。悪く言うと無謀じゃからのぉ・・・) (今までも大変だったわね・・・) 渋々歩くリリアを横目でチラリと見て三人はため息をついた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加