1 page of recollections

ＳＰＲＩＮＧ

オムライスを食べていると視線を感じた。
顔を上げてみると、兄貴がこっちを向いてニコニコしていた。

「・・・どうしたの？」

俺が聞くと兄貴は話し始めた。

「・・いや、海斗が美味しそうに食べてくれるから嬉しいなぁーって。・・・あっ・・そうそう。今日から一年間海斗の通ってる高校に勤務になったんだ。・・・・・ってなわけでよろしく。」

「あぁ・・・・・って・・えぇ！？」

少し流しながら聞いていたので突然のことで食べるのが止まった。

兄貴が話し終えるとふと張り紙のことを思い出した。

「・・・そういえば兄貴。」

「んーー？」

「1 page of recollectionsって何するの？？」

俺が言うと兄貴はビクッとなってこっちに向いた。

「せっかくだし部活作りたいなって思って。それで先生に相談したら、一応張り紙して、１週間以内に部員が規定以上満たしたらいいって言われて、貼った。」