其の壱

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「……っ…この…………糞変態腐女子がぁぁぁああ!!」 恋「おぶぅ…!?」 そうだ……あまりにも満里奈たんのきょにゅうの温かみでコイツの存在を軽く忘れていたな……チッ… 紹介しよう。彼女は私の古き友人であり、お目付け役である椎南 命(シイナミコト)彼氏持ち だ。 命「………お前………何時になったらその抱きつく変態癖が治るんだ?」 人をゴミのように見つめてくるその冷ややかな視線に自然と体が小刻みに震えてくるのは決して私がドMとかいう理由からではないと言うことは分かって頂こう。 違うのだ。 私は命が怖いのだ。 無意識に頬を殴られて地面に倒れていた体制から正座になり、頭を下げてしまうのもかつてのコイツから受けた暴力の数々によって否応なしに反応してしまうせいなのだ。 ……………ぁ……なんか今の萌えねぇ? きょうちょうからの〈自主規制〉みたいな? やっべ、小説読みてぇ…
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