それぞれの日常

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確かに俺は可愛がられてきたかもしれない。 でも放置されたものだった。 一番代表的なのが飯だ。 いつも海外のコンサートに行っていたから一年の半分近くは銀行口座に振り込まれた金を下ろして飯を買えと言われていた。 そんな 俺を不憫に思い、いつもめると君とめるちゃんが俺の面倒を見てくれていた。 俺はめると君とめるちゃんが大好きだ。 そんな二人が勧めてくれたドラムだ。うまくならない筈がない。 俺は3歳の時にドラムと出会った。 二人は揃ってよくこう言う。 「銀はよく箸でコップや茶碗を叩いてたなぁ。」 と言う。 そんな俺を見て当時からその世界で頭角を現していた二人がお金を出し合って買ってくれたドラムセット。 今でも大切な俺の宝物だ。 俺の才能が世界で認められた要因は皮肉にも両親のおかげだった。 海外コンサートを終えて帰ってきた両親が俺のドラムを聞いて俺をいろいろな場所でドラムを叩かせた。 たちまち俺の才能は注目をあび、今の呼び名へとなりあがった。
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