それぞれの日常

14/25

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
めるとside 俺は銀朱の兄だ。 そして北荻家の後継者でもある。 後継者であるからには厳しくも育てられたし、甘やかされもしてきた。 桐城学園を首席で卒業し、桐城学園美術大学も首席で卒業した自分。 俺は期待されていたからプレッシャーもあった。 でも弟の銀朱はそうじゃなかった。 両親は銀朱になんの期待もよせなかった。 両親は好きにやって欲しかったらしい。 でも銀朱はその一人だけ違う兄弟環境が自分がいらない存在だと思っているのだろう。 でも長男の俺からすれば銀朱はとても可愛がられて育ったと思う。でも銀朱を攻めているわけじゃない。 俺は医者になりたかった。 大切な人を守ることができる強い人間になりたかった。 でも両親は俺が生まれた頃から芸術家になる事を望んでいた。音楽家になる事を望んでいた。 でも医者にもなれず、音楽家にもならず、画家と言う道を選んだ。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加