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めるとくんの部屋をノックをした。
めると「はい。」
銀朱「俺。銀朱だよ。入っていい??」
めると「ああ。いいよ。」
俺はめるとくんの部屋に入った。
銀朱「めるとくんごめん。」
めると「いいよ。」
銀朱「めるちゃんから聞いた。俺のせいで……右手が使えなくなったって……」
めると「めるのやつ……別に銀朱のせいじゃないよ。俺はお祖父様がきにいらない子供だったからやられただけだ。銀朱のせいじゃないよ。気にするな。」
銀朱「でもその点滴……手、痛いんでしょ??」
めると「痛くないよ。」
銀朱「嘘だ!!顔色も青いし、体も熱を持ってるじゃないか!!俺のせいだって責めてくれよ……」
めると「俺がお前の……銀朱のせいだって言って何になる??お前が責任を感じるだけだろ。俺は別にこの腕になったことに恨みもなにも感じてない。ただこれだけの代償で家族が守れたのなら……それにこの腕になったからこそ俺は医者になることを諦められた。画家になる決意が出来たんだ。だから気負うな。俺は別にいいから。銀朱は銀朱のしたいように、やりたいようにやったらいいんだよ。俺の願いはそれだけだから。」
銀朱「めるとくん……俺、めるとくんが兄貴でよかった。俺は家族の為に音を刻むよ。」
俺にも目指すべき高みが見つかった。
それがどんなに嬉しかったか、
もう迷ったりなんかしない。
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