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銀朱「そういえばじい様の事嫌い??」
めると「嫌いって言うか……苦手かな……やっぱり目にはいるだけでも体が言うこと効かなくなる。腕は特に……」
銀朱「俺には優しいけどなぁ……やっぱり音楽の道に進んだからかな??」
めると「そうだろうな。それにめるは唯一の女だしな。」
じい様は本当にめるとくんが嫌いだったのだろうか??
嫌いだったら最初から会っていなかっただろう。
むしろ芸術家になることを押し付けもしなかったんじゃないか。
じい様に会ってみよう、そう思った。
銀朱「じい様はめるとくんの事、嫌い??」
じい様「……嫌いではない。ただ……やつはそうではないだろう。私のことが嫌いだろう。」
銀朱「そんなのわかんねぇよ。会ってみないと。」
じい様「会ってはくれんだろう??」
銀朱「めるとくんは基本的に家にいるから会いに来てよ。別に俺に会いに来るって口実でいいからさ!!」
じい様「……ああ。わかった。」
実際じい様がめるとくんに会ってくれるかも分からないし、めるとくんも何て言うか分からない。
だけど、じい様は会いに来たんだ。
銀朱「来てくれたんだ!!」
じい様「銀との約束だったからな。」
銀朱「めるとくんならリビングに居るよ。」
じい様「ああ。」
めると「銀??誰か来たのか……じい様……っお久しぶりです。」
じい様を見た瞬間めるとくんは顔面蒼白で汗もかいていた右手もおさえていてきっと言うこと効かなくなっているんだろう。
じい様はばつの悪そうな顔をしていた。
銀朱「今日じい様が一緒にお昼食べようって!!」
めると「……うん。」
じい様「嫌ならいい。」
銀朱「じい様!!」
めると「……っ……い、嫌じゃ……ないです。」
銀朱「めるとくん??」
めると「嫌じゃないです。」
じい様「無理をしてくれなくてもいい。」
銀朱「めるとくんは無理なんてしてないよ!!ちゃんとじい様の顔見て言ったじゃん!!体が言うこと効かなくなってるのにちゃんと顔を見ていってるじゃん!!それぐらいじい様信じてよ!!」
じい様「……すまなかった。じゃあ食べよう。」
そう言ったじい様はそれでも何か引っ掛かっているようだった。俺は早く二人を仲直りさせたい。それだけなんだ。
じい様「めると、すまなかった……。」
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