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俺の腕に全体重を預けている女の子を起こし、しゃんと立たせる。
「ついてこいよ。ちょっと行った先にコンビニがあるから。そこでなにか買ったらいいよ」
「コンビニ? 二人組が二組?」
「違う! コンビ2じゃねぇ。コンビニだ」
「コンクリートビキニ!」 「身に付けられるか! そんなもん! 大体それならコンビキだ。てか、まさかコンビニ知らないのか?」
「うん。アタシの住んでた所にはそんなのなかったよ」
コンビニがない所って、離島とかか? でも、コンビニの存在自体は知ってるだろ。
「まあいい。実際に見てみればいい。こっちだ」
女の子を手招きして、一方通行の路地を数十メートル進んで、大通りを右に曲がって立ち止まる。
「これがコンビニ。食品や日用雑貨が売ってるお店だ」
「なんだお店かぁ。それならそうと言ってよ」
二人並んで入店する。店員さんの「いらっしゃいませ。おはようございます」という心地いい挨拶が耳に届いた。
朝だというに人が多く、千里学園の生徒もちらほら目に入る。
「わぁ~。いろんなのがあるんだね」
店内を万遍無く見渡す女の子。
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