プロローグ

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レオンは新しい教室へと向かった。 この学校は六階建ての建物で、六階には六年生、五階には五年生とその階ごとに学年が振り分けられている。この建物を『本棟』 職員室や校長室、特別教室などは三階建てで、この建物のことを『別棟』と呼んでいる。 他にも体育館やグラウンド、プールなどは別にある。 また別に、『工房』という建物ある。その建物はもちろん武器生成の科目に使われる教室だ。 「俺の教室は・・・4-Bか・・・」 レオンは四階の掲示板に貼られているクラス変えの貼り紙をみながらそう呟き4-Bへと向かった。 教室についたレオンはテキトーに席についた。 場所は窓際の一番後ろの席。 そこの席に着いたレオンは空を眺めていた。 (四年生かぁ・・・待ちに待った四年生だ!!) 「おはよーレオン。なんかいいことでもあった?」 ふとレオンにいきなり声をかけてきた女子。 「あぁ。サイカか。おはよう。」 その女子の名は『サイカ』。 レオンの幼馴染みである。 「うん。それでなんかいいことあったの?」 「なんでそんなこと思ったんだ?」 「ん?だってなんかうれいそうな顔してたから・・・」 「そうか・・・まぁ実際うれしいしな。やっと四年生になれたんだ。うれしいに決まってる。」 「そうだよね。やっと召喚できるようになるんだもんね。」 「あぁ。だから始業式や、ホームルームなんてしたくないんだけどな。」 「それは仕方ないよ。さすがに四年生だけ出なくていいなんてなるわけないじゃない。」 「仕方ないのはわかってるけど、なんかこう・・・うずうずしてな。」 「ふふっ。今日には召喚できるんだから、もう少しだけ我慢してね。」 「あいよ。もう少しだけ我慢する。」 キーンコーンカーンコーン・・・ 丁度チャイムが鳴った。 「間もなく始業式が始まります。みなさん体育館に集合してください。繰り返します。間もなく・・・」 校内アナウンスで体育館に行くように呼びかけている。 「始業式が始まるって・・・行こっか。」 「あぁ。」 二人は始業式が行われる体育館へ向かった。
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