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体育館にはもうかなりの人数の生徒が集まっていた。
だが、まだ整列はしておらず、みなバラバラに友達同士話をしていた。
それを整列するように呼びかける先生達、その怒鳴り声にも似た声で少しずつだが生徒達は整列をしている状態だ。
もう少しすればみな整列するだろう。
「もう結構人いるな。」
「私たちもそんなに遅れてなかったと思ったんだけど・・・」
「みんな学校が始まって待ち遠しかったんだろ。」
「あぁ、誰かさんみたいにね。」
「誰かさんって誰だよ?」
「さぁ?誰でしょうね~」
サイカは逃げるように4-Bが整列しているところへ走っていった。
「おい!サイカ!!」
それに続くようにレオンもまた走って行った。
それから間もなくして全員の整列が終わると、マイクのONになった時の音の後、「あ・・・あ・・・」とマイクが入っているかを確かめた教頭は、始業式の開催を宣言した。
そのあとに続く校長からのあいさつ。
それで舞台に立った校長。
「えーみなさんおはようございます。」
まず、生徒達に朝のあいさつをした校長の名前は、「セラ」
女校長である。
それに見た目もかなり若い。
それもそのはず、年齢は24歳。
この年齢で校長なのだからかなりの実力の持ち主である。
実力というのは、もちろん先生としての実力って意味もあるが、それとは別にこの学校唯一のルールみたいなものがある。
それが、魔武器による戦闘である。
この学校は生徒達だけではなく、先生達もまた実力主義である。
つまり校長が、この学校で一番強い先生ということだ。
レオンたちが2年生の時にこの学校にきたセラはすぐ校長になり、それから校長が変わったことがない。
何度かほかの先生と戦ったことがあるようだが、すべて返り討ちにしているらしい。
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