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レオン達が席についてまもなくして担任の先生がきた。
「誰かいないやつはいるか?」
担任は教卓に立つとそう言った。
「・・・・・・」
誰も返事をしなかった。これを担任はみんないると解釈し、話始めた。
「えーみなさん。おはようございます。」
一応礼儀という感じで朝のあいさつをした。
「おはようございます。」
クラスの半分くらいがあいさつを返した。
そのあいさつを聞いた担任はうなずいた。
「じゃーまず自己紹介しとこうか。」
担任はそういうと黒板に名前を書き始めた。
黒板に書かれた文字は『リン』と書かれていた。
「私の名前はリンだ。。男っぽいって言われるが、女だ。そこんとこよろしくな。年齢は秘密だ。んーほかに何か知りたい情報はあるか?」
「・・・・・・」
「何も言わないってことは、何も無いんだな?ではさっそくホームルームを始めようか。」
リンは早々とホームルームを始めた。黒板に書き始めたのは役職と書いてあることから委員長などを決めていくのだろう。
少し話しが戻るが、リンが言っていた、男っぽいっていうのは、口調だけである。顔やスタイルは綺麗である。
噂ではリンは女性の中で人気があるらしく、バレンタインデーとかのイベントでは、もらう立場らしく、本人曰く毎年処理が大変らしい。
なぜこういう情報を知っているのかというと、レオンとサイカは去年もリンが担任だったため、リン本人が言ったことを覚えていた。
黒板に役職を書き終わったリンは手についたチョークをパンパンと両手で叩き落とすと、教卓に両腕を突っ張るように手を置いた。
「んじゃさっそくだが、このクラスの委員長になりたいやついるか?」
「・・・・・・」
誰も返事や挙手したやつはいなかった。
「なんだ?誰もいないのか?だったら私が選ぶぞいいか?」
「・・・・・・」
「いいんだな?んじゃ、レオン頼めるか?」
「嫌です!ってか困ったら俺に振るのやめてください。」
レオンはリンの指名をすぐ拒否した。
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