プロローグ

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ぴしゃぴしゃ 今は夕立か…… 私は塾の帰りだけどバスに乗り遅れてしまい、傘もないから鞄を傘がわりにして家までダッシュしている。 やっぱり夏は苦手だよ。 私、雨も夕立も大嫌い。雷なんてもっての他。 この三つが夏にはある。 もう嫌だよ…… ピカッ ゴロゴロ… 「きゃっ!!」 私は稲光にびびって、あわててスピードをあげる。 早く帰らなきゃ、早く帰らなきゃ。 急いた私は、すぐ近くにあった階段に気づかず、すってんと転げ落ちる。 「うわああぁっ!!」 どてどてっ 勢いよく私は転げ落ち、頭をそれなりに尖った石にぶつける。 意識が朦朧としていく中、私は自分の叫び声を聞いていた。
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