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フジと純が
友達になってから
4カ月が過ぎた。
季節はもう夏。
2人はあれからも
秘密の場所で
話すのが続いていた。
「暑ぅ~。」
(フジもうきてるかな)
今日も池に向かう。
「フジ?いる~?」
・・・サァァァァア。
帰ってきたのは
風の音だけ。
(いないのか)
最近はフジが
池にこない日が
多くなった。
授業に出ても
放課後には来てた。
今はそれもない。
純は何の疑いもなく
授業を受けたり
池に行ったりして
卒業できるギリギリの
単位を取れる
生活を送ってた。
(フジがこないなら
私も学校行くか。)
教室に向かう途中
フジの声がした。
振り返ると
そこにはやっぱり
フジがいた。
「お~い!フッ・・・・・」
純はフジを呼ぶのを
止めて、走って
教室に入った。
心拍数が上がる
フジは走ってゆく
純の後ろ姿に
気づく。
(・・・。)
「どうしたの?啓太」
「いや。」
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