違い

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純がみたのは 女の子と親しげに 話すフジの姿。 *忘れてたよ フジはかっこよくて 明るくて クラスの中心。 彼女だって できるよね。 私忘れてたよ フジと私が 一緒にいるなんて 可笑しいじゃんか 違いに気づかなかったよ * 純はフラつきながら 1日過ごした。 (あの池は 私だけの物に なったんだね) ドスッ・・・! 小さくて細い純は ぶつかった衝撃で 倒れた。 「ごめんなさい! 大丈夫?」 目の前には 髪の長い女の子。 顔がよく見えない。 「大丈夫です・・・」 「菊原・・・純ちゃん だっけ? あたし前田夏美!! よいしょッ。」 彼女は純の腕を 引っ張り立たせた 「はい(*^_^*)」 眼鏡だ・・・。 純は眼鏡をかけて 夏美の顔をみた。 「あ・・・・。」 「??(*^_^*)」 その女の子は さっきフジと 話していた奴だ。 (何か企んでるのか?) 「・・・次の授業 移動なんだけど 一緒に行かない?」 「ポカーン」 返事をする間もなく 教科書を渡された。 (いつ私の教科書を?) 夏美は1人で 楽しげに話している (いつ私の教科書を?) (いったいいつ?!) 話されてる私は 夏美の行動が 謎すぎて 話どころじゃない。 ・・・―「ジュンちゃんは 趣味とかある??」 「え?!?私は・・・ 絵が・・・! 下手くそだけど」 (いきなり質問か!) 「そうなんだぁ! 実は私も絵好きなの」 移動先に付くまでの間 絵の事で 盛り上がった。 夏美ちゃんかぁ・・・。 背が高くて スラッとしてて 可愛いくて・・・ 優しい。 純は思わず フジと夏美が ならんでいた風景を ノートに描いていた。 予想通りいい感じ。
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