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私の通う高校は
徒歩15分ぐらい。
だから私は
徒歩通学をしてる。
今は春だから
気持ちいいんだ
パコンッテクテク
パコンッテクテク
パコパコ♪
―・・・チリンチリン!
「うわ!!!?」
「ごめんね!驚いた?
君歩くの遅いから汗」
「あ、あ、すみませんっ」
「ん、大丈夫だよ♪
春、気持ちぃね~」
「・・・はい」
「君、何年?」
・・・・・・・。
「お~い(^^;)」
「あ!!あの3年です」
「一緒かぁ!ぷぷっ」
「子供っぽいって
笑いましたね?」
「違う違う・・・あ、
ごめんそうかも笑」
「なれてます」
(この人なんでついてくるの!?)
「俺、藤井啓太。
フジって呼んで」
「私は菊原純」
「純ちゃんか笑」
・・・―彼は
とても背が高くて
私が話すには
首が痛いくらい。
整った顔立ちで
明るくて
なんだかちょっと苦手だ
どうせ私の名前なんて
明日には忘れてるに
決まってるんだから。
結局フジと学校まで
一緒に着てしまった。
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