12人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
ポフッ。
(今日は朝から
無駄に神経使って
疲れたな・・・)
いつもなら
一人でゆっくり
登校のハズが
藤井啓太のせいで
調子が狂う。
バッ!
一度席についた
純はすぐに立ち上がり
教室から出た
周りは
授業開始5分前に
教室を出ていくにも
関わらず
純には目もくれず。
純の存在は薄く
名前すら知られてない
純=眼鏡の子
・・・パコンタッタッタ・・・・
純のように
名前もわからない花が
咲き
木々のこぼれ日が通り
今の時代
こんな自然にあふれた
場所はおそらく
純しか知らない。
学校からすぐ近くで
純は大半ここで
1日をすごしている。
「疲れたな・・・」
シャーペンを手に
小さなノートに
絵を描き始めた。
「へへっ、上出来♪」
「上手だね」
純が見上げた先には
朝の奴だ。
「藤井啓太・・・。」
最初のコメントを投稿しよう!