秘密の場所

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「フルネームかよ!フジで いいってば。」 「あ、う、うん。フジは なんでこ―・・・ 「純ちゃんここ 知ってたんだぁ。」 (人の話聞けー!!!) 「毎日来てる。」 「俺も毎日!!なんで 会わなかったのかね」 「・・・。」 きっとこの場所で 私達が会わなかったのは 私の存在感が薄いから そんなことより 名前を覚えててくれた それだけが 嬉しくてしょうがなかった。 「絵、好きなの? 「へっ!?うん!大好き」 「そっかぁ。 そうそう!あっちに 小さな池があるの 知ってる??」 「知らない!!」 「ははっ!おいで」 フジは自然に 私の手を引いて 走った。 私は眼鏡を押さえて 一緒に走った。 「ほらっ!!!」 「わ・・・・・・・ぁ」 私がここを見つけたのは 1年の春。 もう2年間通ってるのに こんな池今日まで 気づかなかった。 本当に小さな池だけど キレイで 私は言葉を 失った。 「純には特別 教えてやんよ!!」 「ありがとう(。・_・。)」 この池は2人だけの 秘密の場所になった そして 私とフジは 友達になった。
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