流星の娘

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状況は一辺して変わった。宇宙から侵略しにきた敵cosmic erosion(コズミックイロージョン)、略してcosero (コセロ)が地球を攻撃してきたのだ。僕はその迎撃部隊、earth defenser(アースディフェンサー)、略してeardes(アーデス)に所属していた。宇宙人たちは規格外の武器や装備を持っている。もちろんロボットも投入してくる。僕達はその機体のことをアレスロイドと呼んでいる。僕達、アーデスも機体を投入して応戦している。基本的に僕達が使っているのは7SS.360 Lコバルトサーガだ。主兵装は高エネルギービームランチャーとビームブレードが二本、サブ兵装にはサブレールガンに頭部バルカン砲が付いている。あとシールドとコバルトライフルが一丁ある。これが今ある機体の中では一番使われている量産機だ。 だが、この機体でも敵のアレスロイド達には到底及ばない。こちらは空中戦が苦手で、基本地上から敵を攻撃しないといけない。その分相手は空中を飛び回りながらこちらを攻撃してくるのだから部が悪い。僕も今まで何度か死にそうになってきた。戦いが始まるたびに友達が、知り合いが一人、また一人と死んでいく。死体はほとんどが機体の爆発に巻き込まれ、骨の欠片も残らない。 学校で知り合った友達のそのほとんどがアーデスに強制的に配備させられた。中には年端もいかない少年や女の子だって普通に混じってた。一体どれだけの同胞を失って来ただろう。僕はその中では精鋭部隊の方に所属していた。精鋭部隊に入ってからは、あまり死人は見かけなかった。でも、他の部隊のことを考えると…いや、考えたくない。今は休憩時間だ。ちょっと目をつぶろう。 「お、ウラナはっけーん。」 「な、なんだよハリス。」 「んだよ、いーじゃねーかよ。」 この僕に首に腕を回してきている男はハリス・チルクレイト。少学校のあの事件の次の日に最初に出来た友達の最後だ。それ以外の小学校からの友達は全員死んだ。もう、ちゃんとした友達はコイツしかいない。 結構能天気な性格だけど、たまに複雑な事を言う事もある。 「今日の訓練も終わったなぁ。飯でも食いに行こうぜ♪」 「…君は本当にいいよね、その性格。」 「ん?なんでだ?」
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