第一章 油路地の変…

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前回と違い、今回は十分な準備期間もあってか、『蝶龍』の勢いは前回の比ではなかった…。 『爆不』も応戦しようとするが、今回『殺蝶』はそれぞれの幹部を前線に置いて、指揮を取る…。 『殺魔』からは大久保や中村と大物までもが前線に出向き、さらに『蝶龍』も『蝶龍五傑』がそれぞれ指揮をとる形で『爆不』を襲撃する…。 俺達『新撰組』もなんとか盛り返そうとはするが、不意を突かれる形となった『爆不』にそこまでの勢いはない…。 瞬く間に今度は『爆不』が追い詰められる事となった…。 それでも抗争を繰り広げ、今回の抗争が始まってちょうど1週間が過ぎた頃… 『爆不』のトップ…。 『徳永義信』が何者から拉致される事となる…。 これには『爆不』全体にも動揺が見られ、『殺蝶』を潰すという者とすでに諦めた者と分かれていく…。 唯一、『殺蝶』を上回っていた『結束』が内側から潰されていく事となる…。 そして『EYE’S』のボスがこの事に看かねて独自で義信の行方を捜す…。 ボスの人脈や『EYE’S』の実力もあって、その3日後に義信を発見した…。 だが、発見された義信の顔には覇気がなく、何かを恐れているかのように震え… さらに身包みまで剥ぎられ、髪もボーズにされて、とても『爆不』のトップとして見られる容姿ではなかったそうだ…。 義信は相当な精神的な苦痛を与えられたのか、ボスの顔を見ても反応もなかった…。 それからさらに8日後の事… 『徳永義信』は自らの引退を表明する…。 これにより… 『爆不』は… 結成から25年目にして… 初めて敗北する事となった…。  
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