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『爆不』と『殺蝶』…。
三度目の抗争が繰り広げられている中…
俺はいつものように街を徘徊し、目に入った『殺蝶』の人間を襲っていた…。
その日は隊士達と共に行動し、20人近くの『殺蝶』の人間を潰し回ったので、今日は解散しようとなり、俺は1人で家に帰っていた…。
その帰り道に『殺魔』と書かれたトレーナーを着た男達を数人見かける…。
俺は1人だったのだが、別に敵わない人数でもないと判断し、、最後にコイツらを潰して今日はあがろうと簡単に思っていた…。
そして背後からその男達を襲おうとした時だった…。
急に目の前が真っ暗となる…。
次の瞬間…
顔を掴まれ、そのまま壁に叩きつけられる…。
顔を掴まれた事で視界は閉ざされているが、感覚からして男である事は分かった…。
さらに軽々と俺を壁に叩きつけられた事から、この男は相当なやり手だと判断する…。
俺は掴んでいる手を解こうとはせずにそのまま蹴りを男の腹部辺りに入れる。
ドボッ!!!
「いてっ!!!」
男の手が緩んだので俺はすぐにその手を退かし、拳を握って、振り抜いた…。
パシッ!!!
俺の拳は何者かに受け止められる…。
そして…
「…相変わらず、血の気が多いヤツだな。」
と俺の拳を受け止めた男がそう言った…。
俺は男の顔を見て驚いた…。
その男は以前に、俺と死闘を繰り広げた永遠のライバル…
少し言いすぎだが、その男は紛れもなく、俺にとってはライバルと呼べる男…
『高杉慎作』だった…。
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