第一章 油路地の変…

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『殺蝶』が『爆不』への戦争の宣言を行い、街は再び殺気立った…。 “政権返上”後に出ていた若者達もすっかり外には出てこなくなったのだ…。 この異様な静けさが、戦争が本当に起きるのだと改めて実感させてくれる…。 『坂本亮馬』… 『長岡慎太郎』… この2人がどれだけ偉大だったのだといなくなってから気付かされた…。 この2人がしてきた事… そして死んだ事は、この時代に生きている不良達にとって余程衝撃的な事だったのだろう…。 その2人は『爆不』の人間によって殺された…。 長岡が仕切っていた『陸炎隊』も解散し、そのまま『殺蝶』へと流れた…。 さらに『殺蝶』に属していなかった者たちも今回の件で相当な人数が『殺蝶』に入り、相当な数の人間が流れたと聞いた…。 この街だけではない…。 おそらく『爆不』の力が及ぶ関東全域で戦争は行われるだろう…。 それこそ坂本や長岡と同じように若くして命を落とすまでの喧嘩に発展するのかもしれない…。 それだけ両チームは殺気は尋常ではない…。 俺は肌でそう感じていた…。 そんなある日… まさかの出来事が起きる…。    
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