第一章 油路地の変…

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その日は『殺蝶』に対して『新撰組』内で緊急会議を行った…。 皆、あの事件で『爆不』と『殺蝶』が戦争になる事には気付いていたらしい…。 誰1人して会議を欠席した者はいなかった…。 そして当然のように議題としては『殺蝶』への対策となった…。 山咲が『殺魔』、『蝶龍』と主要のメンバーを説明し、今分かっているだけの情報を会議で発表した…。 それに対し、皆でああでもないこうでもないと意見が飛び交う…。 皆、覚悟はしているものの今回の戦争は今までの比ではないと分かっていてかやたら口数が多く、いっこうにまとまりがなかった…。 局長や俺でさえ、頭を抱えていると… 「ゴホッゴホッゴホッ…!!!」 と総次が咳をしているのが目立った…。 俺は総次に… 「…なんだ? 風邪か?」 と聞いてみると… 「すいません…。 なんか昨日から調子が悪くて…。 マスクはしているんでうつらないとは思うんですが、うるさいですか?」 と言ってきたので… 「…いや。 構わないが、辛いならもう帰ってもいいぞ。 この分だと長くなりそうだからな。」 と俺が答えると総次は… 「いえ…大丈夫です。」 と答え、結局最後まで幹部会には出席した…。 それからしばらく経ったが話はずっと平行線だったままなので局長はここで一旦会議を閉め、また新たな日を設けて会議を行おうという事になり幹部会は解散する形となった…。 それぞれバイトに行く者やそのまま帰る者と別れ俺達はその場を後にする…。  
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