第一章 油路地の変…

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総次はその場で膝を着き、苦しそうに咳込んでいる…。 俺はすぐに総次にかけより… 「総次!! 大丈夫か!?」 と声をかけると総次は驚いた様子を見せ、その後すぐに笑顔になり… 「…今帰りですか? 大丈夫です。 ちょっと咳が器官にはいって咳き込んだだけですから…。」 と答えた…。 だが俺はこの時、総次の顔を見て驚く…。 「…お前。 なんだその顔は!?」 俺がそう言うと総次は自分の手の平を見て、ハッと気付き、すぐに俺に背中を見せる…。 俺は思わず固まってしまった…。 だって… 総次の顔は… 真っ青な顔をして口の周りには血がびっしりついていたのだから…。 俺は総次の肩を掴み… 「お前!! それただの風邪じゃないだろ!! 病院にはいったのか!?」 俺がそう叫ぶと総次は俺の腕を払い… 「大丈夫ですって。 ちょっと咳のしすぎで喉を切っただけですから…。」 と答える…。 当然、俺に顔を見せるわけでもなく背中越しで俺にそう答えた…。 だが、俺にはただの風邪には見えない、再び総次の肩に手を置くと… 「ゴホッ!!! ゴホッ!!! ゴホッ!!がはっ!!!」 総次の口から確実に血を吐いているのが分かった…。 「おい!! 総次!!!」 俺がそう名前を呼ぶと総次は反応せずにその場でゆっくりと倒れる…。 俺はすぐに携帯を取り出し、救急車を呼んだ…。 それからすぐに救急車は到着し、俺は総次を乗せて病院へと向かった…。  
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