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「また拾ってきやがって!どうすんだよコイツ‥‥」
うるさい‥‥
もうちょっとだけ寝させてくれよ‥‥
「決まってるじゃない。あんたがこの少年の担当よ!」
「は、はぁ!?拾って来たのお前だろーが!てめぇで面倒みろよ!」
う‥‥
「あんたどうせ毎日暇なんでしょう?だったら‥‥」
「暇じゃねーって!探しもんしてんだよ。知ってるだろ」
う、う‥‥
「ついでよつ・い・でっ!てゆうか、あんたまさか私の恩恵忘れたわけじゃないでしょうねぇ‥‥」
「う‥‥わ、わかったよ!ちっ‥‥」
「ああっ!今舌打ち‥‥」
「うるせぇーっ!!」
目覚めの第一声。
その声に驚く様子もなく俺を見る二人の顔に見覚えはない。
「あら。起きたのね少年君!私はミサ・アーサー。よろしくね!
で、この生意気な顔をした男はメレオ・ブルブ。気分はどう?」
「え、いやあの‥‥」
誰だこいつら‥‥
いやいやまじシャレになんねーだろこれ。
なんで俺の部屋にこんな‥‥
ん?ちょっと待て‥‥
俺の部屋?
‥‥じゃない?
「って!どこだここ!?」
やはり知らない。
見渡すとそこには何もない。
ただ木材建築物‥‥小屋であり、そこには俺の寝ていたベッドが一つ置かれていることだけはわかる。
けれど、こんな所知らないし来た覚えもない。
なにしろ俺は昨日‥‥
昨日‥‥
「あれ?」
思い出せない‥‥何も。
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