寝るまでお喋り

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「ねー、おるふ?」 「どうした?眠れないのか?」 「あのね、いまがっこうにいったらけいびーんのおじさんにあえるとおもうの!」 「…今寝ないと、明日数学の授業で寝ることになるぞ?」 「!す、すーがくのせんせーはやさしーよ!」 「優しいか?」 「すーがくでねないからへいき!それよりも、けいびーんのおじさんにあいにいこうよ!もふもふさせてくれるかも!」 「よし、いい子だから眠りなさい。どうせ鳥目で見えないだろう?」 「もふもふはできるよ!」 「…解った。元に戻ればいいんだな?」 そう言ってウォルフは人型から元の狼の姿になった。 「おるふもふもふ!きもちー…ね…すぅ…」 「まったく、世話がやける」 そう言うウォルフだが、口元は笑っていた。 end
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